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民泊とは?賃貸借との違い
民泊と聞いて皆さんはどんな想像をしますか?
一般の他人の家に宿泊すること自体を民泊と言いますが、ここではビジネス目的での民泊に絞って説明します。
民泊について簡潔に説明すると自己所有の自宅や別荘、アパート・マンションなどを「Air bnb」をはじめとした民泊仲介サイトに掲載して、宿泊所として運営することです。
つまり所有物件を宿泊所として貸出し宿泊料で利益を得ること。個人参入のしやすい簡易的な宿泊施設の運営になります。他人にお金を払ってもらい住んでもらう点で賃貸と似ていますが、民泊はあくまで旅行や出張の間数日間のみ利用するため生活の拠点として使用する賃貸とは明確に異なってきます。
福岡での民泊運営
最近ではテレビやネット、書籍で東京都大田区や大阪市等国家戦略特区で成功した民泊オーナーの記事などを目にする機会が多くなってきましたが、福岡をはじめ九州地方では一般的にはまだあまり浸透していないように感じます。
正直私もair bnbを使用するまでは近くに民泊可能施設があることを知りませんでした。
そのような状況ですが、空港から都心部までのアクセスの良さ、食の豊富さ(特に豚骨ラーメンは海外でも人気だそうです)、海や山も近い自然の豊かさ(最近では宗像沖の島が世界遺産に登録されましたね)で注目を浴び外国人観光者が年々増加しています。実際平成27年には1974万人もの外国人が福岡に来ているデータもあります。
福岡市経観光文化局 平成 27 年 観光統計の概要 および 平成 28 年 外国人入国者数について
また同時に宿泊施設の稼働率も80%以上になっています。
今後もインバウンド需要の増加やクルーズ船の寄港の増加などで観光客は増える反面ホテルの供給が追い付いていないこともあり、外国人向け民泊のチャンスであるかと思います。
また出張に来る予定の日程が偶然福岡ドームでイベント日であったり国際会議などがあると市内のホテルがどこも満室で予約ができないなどの話をよく聞きます。
そのような急な出張時に頼ってもらえる日本人ビジネスマン向けの民泊を行うことも方法の一つなのかもしれません。
これからの民泊
2018年6月に新法(住宅宿泊事業法)が施行されることが決定し、今までの旅館業許可取得から届出により合法的に運営できるようになることからより貸し出しやすくなります。
成長分野の民泊事業はアイディア次第で今後大きく収益を増やせる可能性を秘めています。既に大阪市や京都府、東京都などでは多くの事業者が起業し様々なサービスを展開しています。既にマンションやアパートを賃貸運営されているオーナー様も、空室対策に備え他の地域の事例をもとに勉強しておくことで、既存物件の有効利用につながる考えも出てくるかもしれません。
またこれから民泊事業を始めようとお考えの方は新法での運営ではじめ、本格的な稼働をお考えの時点で変更も可能なのです。旅館業許可に比べると届出や登録で事業が始められるため敷居が低くなっています。